会長挨拶

このたび、若月寿一会長の後任として、令和3年4月24日付けをもって会長に就任いたしました、和田良作です。若月前会長の隊友会活動への熱き思いを引き継ぎ、歴代会長が育まれた札幌地方隊友会の絆を維持発展させるべく努力して参る所存です。

 札幌地方隊友会は、「北海道民と自衛隊のかけ橋」として、防衛・防災施策及び自衛隊諸業務等に対し協力・支援するとともに、防衛セミナー、講話等により防衛意識の普及・高揚に努め、部隊、隊員のため貢献してきたと認識しています。

 北海道所在部隊の果たすべき役割は、北海道の防衛はもとより、道内のあらゆる事態に対処するとともに、道外で発生する各種事態への対応とグローバル及びアジア太平洋地域の安全保障環境の構築・改善への貢献です。改めてその役割の意義と重さに対する道民の理解を深め、力強い協力を得て、それぞれの部隊が職務に邁進できるよう、引き続き地元の隊友会として施策に取り組んで参ります。

 さらに札幌地方隊友会は、スポーツを通じた青少年の健全育成、清掃等環境保全や防犯パトロール等、種々のボランティア活動に協力して地域社会の健全な発展に貢献しています。

 高齢化の進むなか、誰であれ社会とかかわり、誰かのために役立っていると実感できることが生きがいにつながると言われます。ちなみに2018年時点の北海道の高齢化率は、31.3%(65歳以上人口/総人口)でしたが、今後、すべての都道府県で上昇し、2045年には、北海道では42.8%になると見込まれているようです。人生100年時代、セカンドライフのその先、前期高齢者から後期高齢者へ、いつまでも生き生きと誰かとかかわりながら誰かのために・・・そんないくつもの活躍ステージを開拓し、提供し続けることができる隊友会。これから現役を卒業しOBとなる人たちのためにも、会員間の交流活動と併せ、真剣に取り組むべき課題と考えております。

 広範かつ重要な任務を担う北海道所存部隊への一層の協力支援に取り組むとともに、時代の変化に対応し、地域社会への貢献と会員相互の交流をとおして、生き生きとした人生の基盤となる隊友会の絆を更に強固にするため、引き続き札幌地方隊友会に対し、ご助言を頂きますとともに、ご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和3年4月吉日

札幌地方隊友会長 和田 良作